Linuxの仕組み

サーバーに利用されるOS、Linuxについての基本的な使い方を学びます。

Unixとは

UnixとはMacOSやWindowsと同じくOS(オペレーディングシステム)の一種です。安定性が高く、サーバー用のOSに適しています。また、MacOSについても実は基本部分はフリーのUNIXシステムからできています。

Linuxとは

Linuxはリーナス・トーバルズ氏が中心となって開発したUnix互換のOSです。Unixの既存のコードを一切使用せずにゼロから作り上げられました。

Linuxのバリエーション

Linuxとは厳密にはカーネル（オペレーディングシステムの中心部分）のみを指します。

そのほかのライブラリやユーティリティ、アプリケーションと合わせてパッケージ化されたものをディストリビューションと呼びます。ubuntuやCentOSをはじめとして、様々なディストリビューションが存在します。 ディストリビューションには大きく分けてRedhat系(CentOSなど)とdebian系（ubuntuなど）の2種類があります。

つまり、Linuxには、一見するとCentOSやUbuntuなどたくさんのバリエーションがあるように思われますが、

• CentOS: Linuxカーネル + CentOSのライブラリやユーティリティ・アプリケーション
• Ubuntu: Linuxカーネル + Ubuntuのライブラリやユーティリティ・アプリケーション
• その他のディストリビューション: Linuxカーネル + その他のディストリビューションのライブラリやユーティリティ・アプリケーション

という構造になっており、カーネル部分は共通のものであることを理解しておきましょう。

ルートファイルシステム

上記のように、Linuxの各種ディストリビューションは カーネル + 各種ライブラリ・ユーティリティ・アプリケーションといったもので構成されています。

この時ライブラリ・ユーティリティ・アプリケーションのファイルをまとめているのが「ルートファイルシステム」と呼ばれる、ルートディレクトリからツリー構造で管理されたファイルシステムです。

通常のLinux環境では、一つのカーネルに対して一つのルートファイルシステムが結びつき、ディストリビューションを構成していることになります。